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MARUNI COLLECTION HIROSHIMA Armchair
1928年創業の国内老舗家具ブランドであり、ミッドセンチュリー期にはデッキチェアの国内シェア率が90%を超える等、まさに一世を風靡した存在として知られる"マルニ木工"。
現在ではその普遍的なデザイン性と高いクラフトマンシップが世界的にも高く評価され、日本でも指折りの家具メーカーとして注目を集めています。
日本を代表するプロダクトデザイナー 深澤直人が"生涯の名作"と評す一脚。
そんなマルニ木工にとってのフラッグシップラインと言えるのが「 マルニコレクション MARUNI COLLECTION」。
中でも、日本を代表するプロダクトデザイナー "深澤直人"をデザイナーに招いて生み出された「ヒロシマ HIROSHIMA」シリーズは、世界最大規模の国際家具見本市 "ミラノサローネ"でも高い評価を博した、マルニ木工の名が世界的に知られるきっかけともなった作品です。
今回入荷した一点は、そんなヒロシマシリーズを代表する一脚「 アームチェア」。
洗練されていながらも木製家具ならではの充実した質感がたっぷりと感じられる有機的なフォルム。
"カタチ" と "素材" が非常に高いレベルで融合した、他に類を見ない程の一体感。
まさに「タイムレスなデザイン」と呼ぶに相応しい一脚です。
その一体感は見た目だけでなく、実際に座った瞬間から心地よさとして体験することができます。
これまで沢山のチェアをご紹介してきましたが、まず驚かされたのが "どんな姿勢で座っても身体がしっくりと収まる" ということ。
何も考えずに座れば気づかない程に自然な座り心地なのですが、背もたれに肩が来る位の姿勢で座ってみても、腰に負担の無いしっかりとした姿勢で座ってみても、身体を斜めに傾けてみたり、後ろを振り返ってみても、いつ何時に至っても丁度良い部分にフレームや背もたれ、アームがあり、取りたい姿勢を受け入れながら身体をしっかりと支えてくれるのです。
この心地よさは、是非実際に座ってお確かめいただきたいポイントとなっています。
フレームやアームは非常に滑らかに削り出されており、彫刻作品と同等の仕上がり。
しっかりと肉厚なビーチ無垢材を使ったチェアであるにも関わらず、その絶妙な造形により普段座っている時の何気ない身体の動きが邪魔されません。
特にアームのフォルム、表面上のふっくらとした曲面や裏側の多次元的な造形に至るまでが、見ても使っても美しく、そのまま腕を置いても、アームを掴みながら腕を休めてみても、腕の形とアームの造形がぴったりとフィットしてくれます。
シート座面は上質なファブリック生地で仕立てられた"張り座"の仕様。
板をベースとしたシートではなく生地を宙に張る事で生み出される優しいフィット感。
いつも座るチェアとして気軽なものでありながら、大変贅沢な座り心地です。
"面で支える"という特性から身体への負担も少なく、これは人間工学に基づいたハーマンミラー社の"アーロンチェア"や、イームズの名作"アルミナムグループ マネジメントチェア"にも共通する優れた設計であることも魅力的です。
「マルニコレクション」では デザイナーと職人による緻密な協働を以てした家具作りが行われており、デザイン一つとってもデザイナー側が提示したものに終始することがありません。
"100年使っても飽きのこないデザインと堅牢さを兼ね備えた家具" をテーマに 、"カタチ"に精通したデザイナー と "素材" のプロフェッショナルである職人 がそれぞれの知見を注ぎ込み、暮らしの中で必要とされるものを鮮明に見出し、極限まで磨き上げることで生み出されています。
デザイナーと職人の持つ技術の粋が集められ、両者の体験そのものの価値が家具となって表れたかのような、名作「マルニコレクション ヒロシマ アームチェア」のご紹介でした。
デザインを手掛けた深澤直人自身が "生涯の名作" と語ったのにも思わず納得してしまう一脚。
この度用賀店では嬉しいことに2脚を入荷させていただいており、前回ご紹介のの"ヒロシマ ダイニングテーブル"と揃えてお試し頂けます。
なかなか無い機会となっておりますので、お探しの方は是非併せてご検討くださいませ。